フォトショップのトーンカーブでいまいちな写真をちょっといい感じにする色の整え方。

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食べ物を美味しそうにみせるためには、どこをどんな風に色を直せばいいのかちょっと考えてみましょう。


例えばこのラーメンの写真。前回まではトリミングをしましたが、それだけではまだ十分ではありません。
少々色がくすんで見えますし。おしいところ。

くすんで見えるということは、明るい部分と暗い部分の差があまりない状態、つまりコントラストが低いということです。

暗く見える写真はついつい明るさを調整をしてしまいそうになりますが・・


明るさだけを調整すると、暗かった部分はちょうど良くても、明るい部分は明るくなりすぎてぽわーんとした感じになってしまいがちです。この写真だと、ちょっとスープが薄味ぽくなりましたね。

うーん、おしい。
明るさも大事なんですが、これだけではスルーしてしまう印象の薄い写真で終わってしまいます。

今回は補正方法のひとつとして、トーンカーブの使い方をお話します。


メニューから
イメージ→色調補正→トーンカーブ
を選びます。すると・・


こんなのが出てきます。

もうこれだけでプロっぽくて難しそうで、躊躇してしまいそうですが、トーンカーブはなかなか便利ツールなので覚えておくと自慢できるかもしれません。
使い方には少々コツがあります。


トーンカーブは主にカーブを持ち上げて写真の補正を行います。

しかし、好きなように動かせばいいわけではなくて、いい頃合いの位置というのが必ず存在します。
実際に写真をみながらドラッグして動かしてみると変化が分かりやすいですよ。


簡単に説明しますと、ラインを上の方に動かすと写真を明るく
下の方に動かしていくと、写真が暗くなります。

ライン上に点を一個だけ打って上に持ち上げると明るくなります。ここまでだと、明るさ調整と同じではあるんですが、しかし便利なのはここからですよ。

最初に話したように、明るいだけではしまりがない写真になってしまうので・・


下の方にもう一個点を打って、ラインを下に少し動かします。
こうして2点打ちしてS字状にラインを動かすことで、コントラストの微調整ができます。「明るさ・コントラスト」を使うよりも自然な色合いに仕上がりやすくなります。

こうして調整すると、全体を明るくしながら陰になっている部分や色が濃い部分が引き立って、写真に締まりがでてきて印象が強くなります。

点は今回は2箇所で動かしていますが、写真によっては1箇所~3箇所で決めて動かした方が自然になる場合もあります。打ってしまった点はDeleteキーで消すこともできるので、そこは実際にやってみるのがコツをつかむ近道かと。

点の打ち込みすぎで、いびつなラインになっているのは、よくないですよ。なめらかなラインこそ自然な仕上がりになります。
さらに、便利なところがまだあります。


チャンネルを変更すると、その特定の色味を調整することも同時にできます。
先ほどと同様にカーブを動かして調整していきます。

室内で蛍光灯の下での撮影だったりするとよく、青っぽくなりますね。
食べ物の写真は、青みが強いと冷めた印象になってしまって美味しそうにみえません。どちらかというと、暖色が少々強く出ている方がいい感じになりますのでぜひ、意識してみてください。

色かぶりがある時は、チャンネルもいじってみる。これも補正のひとつです。

そんな感じでトーンカーブで実際どうなったのか比べてみましょう。


補正前。


補正後。

トーンカーブで明るさとコントラストを微調整したら、スープもしっかり味噌味な感じになりました。色味を直すとずいぶん写真がよくなりますねえ。

それからトーンカーブの補正については、こちらのサイトもとても分かりやすいです。参考までに。

今さらだけど、トーンカーブって凄いよね?
http://kojika17.com/2012/03/tone-curve.php

 

次回は画像補正の仕上げ、シャープのかけ方について説明したいと思います。

 

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