フォトショップでいまいちな写真をちょっといい感じにするトリミングの方法。
明るさイマイチ、色がイマイチ、余計なモノが入っててイマイチな写真をよくする方法です。写真加工ビギナーの方でも分かりやすいように細かく説明してます。
携帯でもデジカメでも、カメラの設定がよくなかったり周りの明るさが十分でなかったりするといまいちな写真になることがあります。というか、普通の人がとっさに写す写真をプロっぽく撮るなんてはっきりいって神がかり的行為です。そういった写真をせっかくなのでいい感じの写真に直してみてはどうでしょう。
まずは、撮ってきた写真をじっくり観察。
例えば、ラーメンの写真。
食レポでもしようかと、コンパクトデジカメで撮ってきました。なので、カメラから取り込んだままの大きさだとかなり大きめ。
全体的に色味がくすんでいるのと、青色がやや強くなってしまっています。そして割り箸が渡し箸になっていてお行儀悪いな。あとは、メインの周りにあるものって案外目がいってしまうもので、奥に写っている赤いゴーグルもなんだか気になりますね。
そんな惜しい感じの写真を美味しそうにちょっとだけ修正したのが以下の写真。
これは何をしたかというと、色味を整えて、余計なモノを消して、割り箸は見えにくくしてます。
あとは「ここのラーメン、マジで美味いんだよ」という気持ちをこめて特にスープを美味しそうにしてみました。
こんな風に写真に手を加える過程を順を追って説明してみます。今回は画像加工の第一歩、「トリミング」について。
写真を美味しくみえるようにするコツ、その1。意図したサイズでトリミングをする。
トリミングとは何ですか?
トリミングとは、余分なところを切り取って見せたいところを強調させるということです。
今回の写真でいうと、上の方にあるゴーグルや割り箸などは隠したいので、そこを切り取ることになります。いらない部分を切り落としてトリミングする他に、使う用途にあわせたサイズ(大きさ)にすることも重要です。
例えばブログに写真を載せる場合。
デジカメや携帯で撮った写真をそのまま使うと、大きすぎてはみ出ることがありませんか。
こんなふうに。
せっかくの枠からはみ出てますね。うーむ。
見た目にも残念ではあるんですが、大きすぎる画像は全部表示されるまで時間がかかかかって嫌がられる可能性がありますのであまりお勧めしません。
こういった感じの大きすぎて困る画像を小さくしつつ、しかも狙ったサイズで一発で決めるトリミング方法をお話したいと思います。
一番ラクなトリミング。
私はいつもサイズを指定してトリミングを行います。
先にサイズを指定すると、狙った場所に確実に収める画像を作れるからです。ちょっとわかりにくいですかね。
ブログの画面を見てみましょう。
どっちがいいかということではないですよ。大きさを揃えるか揃えないかは好みにもよるので。
例えば2のように画像を同じ大きさで揃えたい場合。この場合は、特にこれから行う方法だとラクちんなのです。
とりあえずやってみましょ。
今回はブログに使う素材ということで想定しますので、400px(px=ピクセル)×300pxのサイズで切り抜く指定をしています。解像度はブログで使うなら72pixel/inchで十分です。
このように数字を指定してトリミングを行うとそのサイズで一発で仕上がるのでとにかく楽ちん。
[画像を扱うのが不慣れな場合の注意]
この時、デジカメで撮った写真をそのまま開くと、大概画面上で100%表示で見るとはみでるくらい大きいと思います。左下の現在33.3%となっているのは、33.3%に縮小して見ているということです。
これに気づかずに画面に見えている大きさのままで、編集してブログにアップロードすると思ってた大きさと違うという話になってしまいます。
ツールの虫眼鏡をダブルクリックするといつでも100%表示で確認ができますので、確認するクセをつけましょう。
切り抜きツールにして、対角線でドラッグすると、
こんな感じで四角が出てきます。
周りの黒い部分が切り落とされる部分。
色がちゃんとついているところが、切り取った後に残される部分ですよ。サイズは指定してあるので縦と横の比率はそのままで調整できるので、いい位置になるまで動かしてみましょう。
バランスをみて、ダブルクリックするか、Enterキーを押せばトリミング完了です。
ぴったり400px×300px、解像度72pixel/inchの画像が出来上がりました。
ラーメンだけを目立たせたいので、上部にゴーグルや紙コップ、割り箸などが写っているのでそこらへんを目立たない程度に切り落としています。これだけでもだいぶスッキリしましたね。
トリミングのバランスで使い道は変わります。
トリミングの仕方によって写真の見え方は変わってきます。
どんな風に見せたいか、どの部分を強調したいか、という目的を持ってトリミングを考えた方がよさそうです。
真ん中にドーン。
どんぶりも具もスープも均等に見せたい時。
具をドーン。
入れ物よりも、とにかく具を強調したいとき。
でもいきなり具のアップだとラーメンには見えないかもしれないので、補助的に使う写真ならアリですね。
思い切って右に寄せる。
これに限っては、色を整えたり加工を加えてみました。
少しサイドに寄せた形でトリミングして余白を設けると、ちょっとオシャレなイメージになります。
何か字を入れてもバランスいいですね。
この場合はラーメンを主張するというよりは、イメージとして伝えたいときはこんな風にトリミングします。
ブログで使う場合はそれほどトリミングのバランスは気になりませんが、チラシやパンフレット、紙面などの印刷物で使う写真の場合は、目線を誘導することにつながるのでトリミングって結構重要です。
バランスをみてお好みのいい位置をみつけてください。
今回使ったラーメンの写真は岩手県の雫石スキー場の「あねっこラーメン」です。スキー場のロッジの一角にある食堂で食べられますよ。それが寒くてウェアを脱げないフードコートでして、それでも地元の人はこのラーメンを食べにわざわざスキー場まで来ることもあるんだとか。
しかし寒いところで食べるラーメンてうまいんですよねえ。
そんなラーメンももっと美味しくみせるための色調補正は、次回に続きます。